憧れのVanLife11 謎のトナラー

  • 2019.08.26 Monday

「トナラー」という言葉がある。

例えば広い駐車場で、ほとんどクルマが停まっていないのにも関わらず、自分のクルマのすぐ隣にクルマを停めようとする人のことを指す。

この「トナラー」は、古くからキャンプ場にも棲息している。

広大なキャンプ場なのに、わざわざ、すぐ隣にテントを張る。

今から約30年前。日本でオートキャンプ・ブームが盛り上がっていた頃に、ボクもよくトナラーに遭遇した。

適当な距離があればなにも言わないが、ホントに手の届く近さでテントを張ろうとする人がいれば、やんわりとではあるが、注意を喚起する。が、あるトナラーは驚いたことに、次のように反論した。

「そんなに近くが嫌なんですか? だって離れていると寂しいじゃないですか!」

これには噴き出した。

いったいなにしにキャンプに来ているのだ?

都会の雑踏から、人混みから、喧騒から離れる為にキャンプをしているのではないのか?

寂しいだと? じゃあ早く都会へ帰りなさい! と言いたくなるのを堪え、苦笑しながら己のテントへと逃げた。

先日、とある広大な公園で我がVanを停車させて泊まることになった。

そこは余裕で300台ほどのクルマが駐車できるスペースがあり、その日は夕刻時で5台ほどのクルマが停まっていた。どのクルマもオーバーナイトするらしく、それぞれに準備をしていた。

我々も早い時間から食事を済ませ、食後に音楽を聴きながら本を読んだり、ネットで調べ物などをしていた。

9時過ぎにベッドに入り、ウトウトしていたら、すぐ近くでエンジン音が聞こえ、すぐに止まった。

カーテンの隙間から覗くと、隣に軽トラックが停車したようである。

すぐにそこを離れるモノと思い、そのまま深い眠りに落ちていった。

で、翌朝、隣を見て驚いた。

まだその軽トラックは駐車しており、さらに驚くことに、すべての窓に目隠しを施し、完全に車中泊モードである。

どこをどのようにすれば、軽トラックの運転席部分で就寝可能なのか、まったく想像がつかないが、明らかに車内で眠っている様子。

最初は夫婦喧嘩でもして、家を飛び出し、仮眠でもしているのか、とも思ったが、早朝から我々が走る準備をしたり、スパーキーの散歩準備をしていると、我々側の窓の目隠しを、内側から補強する。つまりその軽トラは、車中泊に必要な装備を備えているということであり、その行動は、明らかに「朝からウルサイ」というサインである。

さきほど紹介した寂しがりやのキャンパーには、数時間と言えど、先にテントを張っていた我々に対する少なからずリスペクトがあった。(ほんとかいな?)


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散歩から戻ってきても、軽トラックは我がVanの陰に...

だがこの軽トラックの運転手には、そのリスペクトはないようだ。

まあこの際、そんなことはどうでもいい。我々はスパーキーを連れて朝のランニングに出かけた。

約1時間ほどして戻ってきても、目隠しを施した軽トラはそのままの姿を維持していた。

その時点で朝の7時。車内はかなり暑くなっているはずである。

結局、我々が朝食の後片付けをしている時間(9時頃)に、その軽トラックは居なくなった。

幼い頃、「ポパイ」というアニメをよく観ていた。

通常はブルートというライバルと、恋人であるオリーブを巡って衝突するというプロットが多かったが、時々、他の人物とも衝突して、お得意のほうれん草を平らげ、次々と敵を倒して行くということもあった。

ボクの記憶に残っているのは、ポパイがインディアンと戦うシーンだ。

狭いティピーから次々とインディアンたちが飛び出し、尽く、ポパイに殴り飛ばされて行く。その数、30人ほどだったろうか。

幼心にそんなに多くのインディアンたちが、小さなティピーに収容できる訳はない・・・と、バカバカしく感じていたが、さきほどまで停車していた軽トラックは、まるでその不思議なティピーである。

就寝スペースの広さで、快適な睡眠が保障される訳ではないが、どう考えても、軽トラックの運転席と助手席に、大人の男が快適に就寝できると思えないし、その運転手は、明らかに複数の目隠しを車内に持っていた。

それよりも、そもそもなんで、広大な駐車スペースの中から、我がVanの隣に駐車したのか?

今思い出しても、ホントに不思議なトナラーだったのである。


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我がVanのキャッチフレーズ「停まった場所が我が家」本当の家だったら、不思議なトナラーは嫌だね(笑)

憧れのVanLife10 雨漏りについて詳しく説明しましょう

  • 2019.08.20 Tuesday

さて、お待たせしました。

今回は雨漏りについて話しましょう!

この「VanLife」の連載を始めて気づいたのだけれど、あれこれボクが四苦八苦している話題のほうが、なんだか受けがいいような気がするのだが、どうだろう? と冗談はさておき、雨漏り問題である。

まず最初に言っておくが、雨漏りはキャンピングカーの宿命だと思っておいた方がいい。

つまりこういうことだ。

車内で調理すれば、大なり小なり、必ず煙が出る。その煙を排出する為の換気口が必要になる。その他、車内に籠もった熱気なども、換気口は排出してくれるし、もちろん調理中の一酸化炭素中毒も防いでくれる。

で、この換気口の周囲のコーキングが劣化していると、そこから雨漏りが発生する。

次にルーフの形状だ。

ボクのVanは、身長180センチ近いボクが立てるほど室内が高いが、これはルーフを切り取り、そこにFRP制のエキストラのルーフが載っているためである。

分かりやすく説明すると、クルマの屋根を切り取って、そこに逆さまにしたボートが乗っかっているような構造である。つまり鉄のボディに、FRP素材の屋根を載せているので、そこの接合部から雨漏りが派生するのである。

その他にも、ルーフエアコン周りや窓枠などのコーキングも大切だし、ルーフキャリアのボルトなどのコーキングも重要である。

購入時にすでに雨漏りの跡があったので、どこからか雨漏りはするのだろうとは予想していた。あれは購入から10日間ほど経過した頃である。夕方、ショップから帰る準備をしていたら、雨がしとしとと降って来た。決してそんなに強い降り方ではない。

しかし「外は雨でも、車内でのんびりと過ごせるなあ・・・」なんて思っていたら、右側助手席の後ろあたりからポトリ、ポトリと雨雫が落ちてきた。この箇所は、見た目にも壁にシミが出来ており、その壁を押すと、中の木が腐っているのか、ブヨブヨとした感触である。

「ああ・・・やっぱりここか・・・」と確認して、天気が回復した時に接合部をコーキングした。

ちなみにこういう作業を、専門業者にお願いすると、ちょっとした作業でも10万円近い金額を請求される。

だが自分で一本500円ほどのシリコンコーキング剤を買ってくれば、養生テープ代金を併せても1000円でお釣りがくるのだ。

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こうなりゃ、徹底的にコーキングしまくってやる!

この箇所のコーキングはすぐに功を奏し、雨漏りは完璧に収まった。

が、その次の大雨の時、車体後部のあたりから雨漏りが発生した。

そこで屋根の接合部、すべてにシリコンコーキングを施すと、後部の雨漏りは収まったが、雨の中、長時間、駐車していると、運転席上部から雨漏りが始まった。

この雨漏りは始末が悪かった。

何故かと言うと、クルマを停止させている時には、雨漏りは見られない。が、クルマを発信させて急ブレーキを踏むと、真上からザバーっと雨が降ってくる。初めてこの状況に出くわした時には、ちょっとしたパニックになってしまった。それでしばらくは、運転を始める前に、運転席の窓からバケツを突っ込んでもらって、5メートルほどクルマを走らせ、急ブレーキを踏み、雨水をバケツに貯めてから、改めてクルマを走らせるという、傍から見ているとなにかのコントをやっているような、冗談みたいな儀式をしてからじゃないと、クルマを走らせることが出来なかった。しかも尚且悪いことに、それ以上、コーキングの思い当たるフシがないことだ。


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息子に雨漏りをバケツで受けてもらうという、コントみたいな儀式を経て、ようやくクルマをスタートさせる。

思いつく限りのコーキングを施したはずだ。

いったいどこか問題なんだ?

で、気になる箇所のコーキングを剥がし、再度、丁寧にコーキングを施す。

最後に、エアコンの水を流すドレインカバーのボルトをすべて外し、そこに新たにコーキングを施し、すべて締め直したら、雨漏りはぴたっと止まった。

今現在、何日か集中豪雨に見舞われたが、まったく雨漏りの形跡はない。

ボクは個人的に、この雨漏りとの苦闘を「コーキング戦争」と命名したが、ようやく「コーキング戦争」にも終止符が打たれたようである。

しかし屋外のシリコンコーキングの寿命は2~3年と言われている。

またどこからか漏れて来る可能性もあるのだ。

つまり完璧な終戦ではなく、一時休戦という訳だ。

が、とりあえずは今の所、勝利の美酒に酔いたいのである。

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