憧れのVanLife18 モディリアーニみたいに首を長く

  • 2019.10.22 Tuesday

前々回のこのブログで、我が愛車が「入院」したことは報告した。ブレーキキャリパー(おそらく)の不具合で、普通に走っていてもフロント・ホイールが熱を持つため、大事故に繋がらないうちに点検、整備をして貰おうと思ったのだ。

その際、修理工場に「修理期間はどれくらいかかりますか?」と尋ねたら、約2週間ほど、との答えだった。

で、今日で2週間が経過したが、未だに我が愛車は戻って来ない。

実は先週、修理工場に電話して進捗状況を尋ねたが、修理工場の屋根が台風19号で飛ばされてしまい、工場自体にもかなりの被害があったようである。

だから当初の予定より「退院」が遅れることは覚悟していた。ま、こればかりは仕方のないことである。

今回の台風19号は、過ぎ去ってから、被害の甚大さを再認識させられる、特殊なケースの台風と言えるかもしれない。

死者の数も、台風が過ぎ去ってからどんどんと増え続け、未だに行方不明者も居る。

多くの住宅では、通常の暮らしに戻ることもままならず、その日がいつやって来るかも分からない。当然、農業被害も多いが、水没した工場などでは、機械が使えずに操業できないというニュースなども聞く。

身近なところでは、ノーム系列のホテルでは予約のキャンセルが相次いでいる。先週の土曜日の昼過ぎになって、ようやく中央高速が開通したことを鑑みれば、それも仕方のないことだろう。

5Lakes&MT河口湖ショップも、先週は来客が0。ショップは「オルゴールの森」の駐車場内にあるが、いつもはいっぱいになる駐車場もガラガラである。

町中の主要な国道である139号線も、真冬のように閑散としており、県外からのクルマも走っていない。

富士五湖地方は幸いにも、土砂崩れ、冠水、風害などは少なかったと思われるが、台風が過ぎ去った後の、経済的な被害は莫大なモノになるに違いない。だがそれでも、人命の被害が少なかったことだけでも、喜ばなければならないと思う。


vanlife_18_01.jpg
ボクも帰りが待ち遠しいよ〜

さてさきほども言ったが、我が愛車が「入院」して2週間が経過したが、先日の台風の際にも痛感したが、「ここにヤツがいればなあ」と感じることがいかに多いことか。

購入当初は5Lakes&MTのショップの横に駐車させて、そこでデスクワークなどをこなすというのが主目的であったが、もちろん仕事が休みの時には、近県まで出かけてVanLifeを愉しんでいた。さらには早朝カヤックツアーの後、朝の通常カヤックレンタルまで、自宅に朝食を摂りに帰る時間のない時に、Vanの中で朝食を摂ることもしばしば。

加えてノームでの撮影、取材の立ち会いや打ち合わせの合間、ほんのひと時、Vanの中で温かいお茶を飲みながら、メール等をチェックするなど、なにげなく我がVanが活躍するシーンがいっぱいあることを再認識した。

ヤツがここに来たのが5月の連休明け。それからまだ半年にも充たないが、それでも自分の生活になくてはならない存在になりつつあるのだ。

たしかにあちこち故障するし、もうすでに収まったが雨漏りもする。剥がした内装もまだ作業していないし、エコカーが主流の現代社会に於いて、7800CCというバカでかい排気量も時代に逆行していることも十分に承知している。

だがヤツはただたんにクルマという枠を遥かに越えて、ボクに大いなる寛ぎの時間と、豊かなる感情を与えてくれるのだ。

全国の被災者の方たちのことを鑑みれば、ボクがヤツの帰りを待つことなんて、鼻くそ(失礼)!にもみたいない忍耐である。

あー・・・でも早く帰って来て欲しいなあ・・・

憧れのVanLife17 台風騒動

  • 2019.10.15 Tuesday

先週末、日本列島を大型の台風が襲った。

多くの犠牲者が出て、家屋等の被害も甚大なモノになった。一刻も早い復旧、人命救助が望まれるが、実は、我が家は土石流危険渓流内に位置しており、台風に限らず大雨などが続けば、土砂崩れの可能性の高いところだ。

今から50年ほど前の、1966年9月25日。台風24号の影響による連日の雨で、この辺りいったいの雨量は270ミリを記録した。そこへさらに台風26号が追い打ちをかけ、西湖の東西の集落で土砂崩れが発生し、250名ほどの死者が出た。

西湖、河口湖周辺の山々は、かつての湖底が隆起して出来上がった山々なので、元々、地盤が緩いのである。集中的に雨が降れば、どこで土砂崩れが発生しても不思議ではない地域なのである。

だが95年に移住してきて、これまでの24年間はまったく問題なかった。むしろ山に抱かれているせいか、強風の直撃もないし、高台になっているので、雨の浸水の心配もなかった。

だが台風当日、ニュースを注視していると、今回の台風は「これまでに誰も経験したことがないような被害が出る」と何度も警告している。

富士五湖地方の台風上陸予想時間は19時。あと2時間半である。

だが今回も避難する意思はなかった。そのもっとも大きな理由はスパーキーの存在である。大きな犬を連れて避難するのはかなり面倒である。

外を見ると、風はそうでもないが、雨がどんどん激しさを増す。テレビではアナウンサーや気象予報士などが「命を守る行動をして下さい!」と連呼する。

すると娘や息子から連絡が入る。

「実家に避難指示出ているけど大丈夫?」と娘。「せめてキャンピングカーに避難すれば?」と次男。

たしかに重量4トン近い我が愛車に避難することはすでに考えた。スパーキーも一緒に居られるし、我が家の近くには「道の駅」があり、そこは土砂崩れも浸水の可能性も低いみたいだ。が、しかし! 前回のこのブログで報告したように、我が愛車は現在、入院中である。

さあ困ったどうしよう・・・

しかも、湖畔の道が走行可能かどうか判らない。

そのタイミングで「カーン、カーン」と、地元の消防団のサイレンの音が豪雨の中で僅かに聞こえてきた。

ということは、湖畔の道はまだ走行可能ということだ。

ボクはPCを開き、近くの安全そうなホテルを検索した。

広い平面駐車場があり(スパーキーをクルマの中で待機させ、簡単に散歩等に連れ出すことが目的だ)、周囲に山や川がないこと。それらを条件に検索すると、一軒、手頃なホテルが見つかった。

すぐにそこを予約して、必要な荷物だけバッグに押し込み、家を出る。

「もし避難するなら、家のブレーカーは落として!」と娘から助言を受けていたので、ヘッドランプを首からぶら下げ、最後にブレーカーを落として、真っ暗な家を飛び出す。

スパーキーとクルマに乗り込む僅かな時間で、全身がびしょ濡れになる。だが、完全防水のレインウエアを着用しているので、雨は気にならない。

クルマで湖畔の道に降りて行く。そして目的のホテルへと走らせるが、予想に反して、湖畔の道はかなり冠水している。

さっきの消防団のクルマはどこを走っていたのか? そんなに遠くはないはずだ。

3度ほど、自分の走るクルマが冠水箇所で大きな飛沫を上げ、前がまったく見えなくなった。

緊張で喉の奥がくっつきそうなくらいに乾いている。

ようやく湖畔の道を抜け、町に向かって無人の道を走る。ほとんどクルマの通りはなく、まるでゴーストタウンである。

無事にホテルに到着した。

フロントまで行くと名乗らずとも「木村様ですね」」と尋ねられた。さらに「避難ですね」と。

予約の住所を見れば、先方にはお見通しなのである。

vanlife_17_01.jpg

ホテルでの快適な一夜の後、早朝からパトロールに出る。

まずはホテルに近いところにある、5Lakes&MT河口湖店の確認。無事だ。
次に自宅に戻る。まったく問題ない。

最後にノームに行って、前日に湖畔よりかなり上に移動したカヤックを確認する。

だが昨日まで水辺まで30メートルの距離があったカヤックは、3分の1ほど水に浸かっていた。

良かった・・・前日、土砂降りの中、この移動作業をしていなかったら、今頃、40艇のカヤックは湖の底かどこかに漂っていたかもしれない。


vanlife_17_02.jpg
湖でさえ、一晩でこんなに増水する。これが川なら、氾濫することも想像に容易い。

こうして、なんとか今回の台風を乗り切った。

我が息子の指摘どおり、我がVANがあれば、もっと手軽に避難活動ができたかもしれない。
そういうこともいつかは経験することになるだろう。

そしてそういう緊急時にこそ、これまでに培ったアウトドアライフや、今後のVan Lifeを役立てなければならないと思う。

それこそが本来の目的なのだから。

アウトドア ライフスタイルブランド 5LAKES&MT公式サイト